「広島西空港」という名前を目にしたとき、今も飛行機が飛んでいるのか、それとも昔の話なのかが、すぐには分からないですよね。交通の話なのか、まちの変化の話なのかも混ざって見えやすく、調べるほど余計に迷いやすい。
西区の地域情報メディア『にしひろリンク』のエリア担当ライター、カズヒコです。わたしも最初は「広島西空港」という言葉を地図アプリで見て、今もある施設なのかと思って調べ始めた一人です。名称の変遷と現在の姿を先に整理しておくと、あとの調べ方がずいぶん楽になります。
この記事では、名称の変わり方と今の施設の状況、広島空港との違い、跡地がどう変わりつつあるかを順番に見ていきます。
「広島西空港」という名前で迷いやすいところ
「広島西空港」という言葉は、正式な施設名称ではありません。正式名称は「広島西飛行場」で、かつて広島市西区観音新町にあった飛行場を指します。
この飛行場は2012年11月に廃港となっており、現在は飛行機が離着陸する空港としては使われていません。地図や古い記事で「広島西空港」という表記を見かけることがありますが、それは旧称の別称として使われているものです。
名前がこれだけ変わった理由を知っておくと楽
この施設は開港から廃港まで、大きく三回名前が変わっています。流れを押さえると、「広島西空港」という言葉がどこから出てきたかが分かります。
西区観音地区に第二種空港「広島空港」として供用開始。長年、広島県の空の玄関として使われてきた施設です。
三原市本郷町に新広島空港が開港し、西区の旧空港は「広島西飛行場」へ名称変更。コミューター路線などの小型機専用に移行しました。
2012年11月15日に廃港となり、跡地の一部を活用した公共用ヘリポートとして供用開始。現在の正式名称は「広島ヘリポート」です。
「広島西空港」という呼び方は、広島西飛行場の通称や別称として一部で使われてきたものです。公式な施設名称ではないため、今の状況を調べる際には注意が必要。
現在の広島空港とは場所も性格も違う
「広島空港」と「広島西飛行場(広島西空港)」は、まったく別の施設です。混同しやすいので、先に確認しておきたいのはこの点。
| 項目 | 現在の広島空港 | 旧広島西飛行場 |
|---|---|---|
| 所在地 | 広島県三原市本郷町 | 広島市西区観音新町 |
| 開港年 | 1993年 | 1961年 |
| 現在の状況 | 運用中(国管理空港) | 2012年廃港済み |
| 現在の施設名 | 広島空港 | 広島ヘリポート(跡地一部) |
広島市西区から現在の広島空港へ向かう場合は、バスや車で1時間前後かかる三原市の施設に行くことになります。これは西区内の施設ではありませんので、交通案内を調べる場合は注意が必要です。
今の西区に残っているものと変わったもの
廃港後、西区観音新町の広大な跡地は「広島西飛行場跡地」と呼ばれ、現在も再整備が進んでいます。全部が更地になっているわけではなく、用途ごとに段階的に変わっている。
- 広島ヘリポート(跡地の一部・現在も運用中)
- 広域防災拠点としての整備エリア
- 物流施設・産業用地としての活用エリア
- スポーツ・レクリエーション用地の計画区域
広島県と広島市が2017年に策定した「広島西飛行場跡地利用計画」にもとづいて開発が進んでいます。ただし、計画の進捗や各エリアの利用状況は変わることがあるため、最新の状況は広島市や広島県の公式情報で確認するのが確実です。
「空港通り」の名前が今も残っている理由
西区を走っていると「空港通り」という道路名が出てきます。これはかつての広島西飛行場へ向かうための道として名付けられたもので、空港がなくなった今もその名称が使われています。
この道路沿いは近年、新しい施設や店舗が増えています。空港通りという名前だけを頼りに「空港はどこか」と調べても、今の飛行場とは別の話になってしまうんですよね。地名や道路名から施設の今の状況を判断しようとすると、少し混乱しやすいところです。

空港通りを走っても、今は飛行機は飛んでいません
広島ヘリポートとして使われている現在の姿
現在の「広島ヘリポート」は、旧広島西飛行場跡地の一部を活用した公共用ヘリポートです。2012年11月15日に開場し、広域防災や緊急輸送の役割も担っています。
一般の旅客が利用する飛行機の発着はなく、ターミナルビルや旅客カウンターも現在はありません。施設の利用案内については、広島ヘリポートの公式情報や広島県の窓口で確認することをおすすめします。
土地勘がない人が混ざりやすい名称と場所
西区に引っ越してきた方や、地域を初めて調べる方が混ざりやすいのが「広島西空港(広島西飛行場)」「広島空港」「広島ヘリポート」の三つです。それぞれ別の場所・別の時代の施設を指しています。
- 広島西空港・広島西飛行場
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西区観音新町にかつてあった飛行場。2012年廃港済み。今は飛行機の離着陸はありません。
- 広島空港
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広島県三原市本郷町にある現在の空港。西区とは別の場所で、今も運用されています。
- 広島ヘリポート
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旧広島西飛行場跡地の一部に整備された公共用ヘリポート。現在も西区観音新町で運用中。
わたし自身も「空港通り」という名前があったので、現在も空港らしき施設があるのかと思ったことがあります。地名や道路名は過去のまま残ることが多く、今の施設の状況とはズレがあるものです。
よくある調べ方の失敗と向かないケース
迷いやすいのが、地図アプリで「広島西空港」と検索したとき。古い地図データや口コミが残っている場合があり、廃港後も「空港」として案内されているケースが出てくることがあります。
現在の交通手段として広島西空港を使いたい場合、その施設は今は存在しません。フライトや乗り換えを調べているなら、現在の広島空港(三原市)を検索先にするのが確実です。
公式情報で確認できる窓口について
広島ヘリポートの施設案内や利用可否については、広島県が管理する公式サイトで確認できます。跡地の開発状況や各エリアの利用計画については、広島市都市整備局や広島県の担当窓口が公式情報を出しています。
まとめサイトや古い記事には、廃港前の情報がそのまま残っていることがあります。施設の利用可否や交通案内を調べる場合は、自治体の公式情報を一度確認してから動くと安心です。
西区に住む人が今これを調べるとしたら
引っ越しや地域調べの中で「広島西空港」という名前を見つけた場合、まず「これは旧施設の名称だ」と分かるだけで、かなり迷いが減ると思います。
わたし自身、この地域を歩いていて跡地の広さに驚いたことがあります。今は物流施設が増えていますが、空港通り沿いの変化はまだ続いている最中。住んでいると少しずつ変わっていく様子が分かるので、気になったときに一度現地を歩いてみるのが、土地勘をつかむには一番早いかなと感じています。
週末に空港通りを少し走ってみるだけでも、地図と現地の感覚がつながってきます。「ここが跡地か」と分かると、この地域のことがひとつ腑に落ちたような気持ちになれますよ。そうなったらうれしいです。













