【広島市西区】井口台の土砂災害ハザードマップ|区域と避難場所の見方

「うちの近所は大丈夫だろうか」と、雨のたびに少し気になる。でも、ハザードマップをじっくり見たことはない、という方は少なくないと思います。

地域情報メディア『にしひろリンク』で広島市西区を担当しているカズヒコです。今回は、広島市が公開している井口台小学校区の土砂災害ハザードマップをもとに、地図の見方から指定緊急避難場所の確認の仕方まで整理してみました。

地図の読み方、区域の種類、避難場所の探し方、そして最新情報の確認先という順番で触れていきます。

目次

井口台小学校区のハザードマップとは

広島市は、土砂災害への備えを目的に、小学校区ごとに土砂災害ハザードマップを作成しています。井口台小学校区版は、広島市公式ウェブサイトから入手できます。

ただし、2026年5月時点で公式サイトに掲載されているPDFは令和3年3月作成のもので、更新日の記載がありません。西区内の他のいくつかの小学校区では令和6年や令和7年に更新が行われていますが、井口台小学校区版は現在も令和3年版のまま継続掲載されています。区域や避難場所の情報が変わっている可能性があるため、地図を確認するときは最新情報との照合が必要です。

地図面でまず確認しておきたいこと

地図面を開いたら、まず自分の自宅や職場・学校の周辺が地図上でどの位置に当たるかを確かめるところから始めると、全体が把握しやすくなります。

地図には複数の色や記号が混在しています。凡例を先に読んでから地図本体を見るほうが、区域の意味を誤解しにくいです。色と区域の種別が一対一で対応しているので、凡例と地図を交互に見ながら確認するのが現実的な見方だと思います。

土砂災害の区域はどう分かれているか

地図上には、土砂災害に関する二種類の区域が記されています。見た目が似ているため、凡例で色を確認しながら区別することが大切です。

土砂災害警戒区域

土砂災害が発生した場合に、住民の生命や身体に危害が生じるおそれのある区域です。「イエローゾーン」とも呼ばれます。

土砂災害特別警戒区域

警戒区域よりも被害が大きくなるおそれのある区域です。「レッドゾーン」とも呼ばれ、建物への規制もかかります。

いずれも、区域内に入っているかどうかは住所単位で厳密に線が引かれているわけではなく、地図上の面として示されています。自分の場所が区域の境界近くにある場合は、地図だけで判断するより、後述する公式ツールで住所を入力して確認するほうが確かです。

洪水浸水想定区域も地図に含まれている

土砂災害ハザードマップには、洪水浸水想定区域も一緒に示されています。ただし、洪水への備えは、洪水ハザードマップで詳しく確認することが基本です。

洪水と土砂災害は、避難場所の指定が異なります。同じ施設でも、土砂災害には対応していて洪水には対応していない、という場合があります。この点は後の避難場所一覧でも触れますが、土砂と洪水を混同しないよう注意が必要です。

指定緊急避難場所の6施設を確認する

PDFの地図面には、井口台小学校区の指定緊急避難場所として6施設が掲載されています。土砂災害への対応可否と洪水への対応可否がそれぞれ示されているので、どちらの用途で使えるかは施設ごとに異なります。

施設名土砂対応洪水対応
井口台小学校
井口台児童館
己斐上中学校
広島工業大学専門学校
広島国際大学広島キャンパス
広島工業大学(附属図書館)

上の表はPDF掲載情報をもとにしたものですが、区域指定や施設の状況は変わる場合があります。現在の指定状況は、広島市公式サイトの指定緊急避難場所一覧表(最終修正:令和7年10月30日)で確認することをおすすめします。

土砂と洪水で避難場所が異なる理由

土砂災害と洪水では、安全に避難できる場所の条件が違います。土砂災害の場合は、土砂が届きにくい場所や頑丈な建物への避難が基本で、低地にある施設は土砂対応の避難場所として指定されないことがあります。

洪水の場合は逆に、浸水しにくい高さや階数が重要になります。「土砂は○でも洪水は-」という表記がある施設は、洪水のときに向かうことを想定していません。一覧を見るときに、災害の種別を確認せずに施設だけ覚えてしまうと、いざというときに迷う可能性があります。

土砂と洪水で向かう場所が変わることは、先に知っておくだけでも違います

拠点的な指定緊急避難場所の最新情報

広島市は、土砂災害または洪水の避難情報を発令した場合に、原則として小学校区に1か所、拠点的な指定緊急避難場所を開設するとしています。

広島市公式サイトで公開されている最新の一覧(令和7年9月1日現在)では、井口台小学校区の土砂災害の拠点は「井口小学校・五日市東小学校」、洪水については指定なしとなっています。PDFに掲載の6施設とは別の施設が拠点として設定されているため、この情報は公式ページで直接確認しておくと安心です。

○印があっても必ず開設されるわけではない

一覧で土砂対応に「○」がついている施設は、土砂災害に対応できると指定されている施設です。ただし、○がついているからといって、災害のたびに必ず開設されるわけではありません。

広島市は、避難情報の発令内容や状況に応じて開設する施設を判断します。開設されている施設は、広島市防災ポータルや防災情報メール、テレビ・ラジオの情報で確認することになります。日ごろから複数の施設の場所を把握しておくと、実際に動くときの判断がしやすくなります。

小学校区の境界線について知っておくこと

ハザードマップは小学校区ごとに作られていますが、小学校区の境界はおおよその範囲として使うものです。住所単位で厳密に区切られているわけではないため、境界の近くに住んでいる場合は、隣の小学校区のマップも見ておくほうが状況を把握しやすくなります。

自分が井口台小学校区に含まれているかどうかは、広島市ホームページの「小学校・中学校の通学区域一覧」で住所から確認できます。

最新の区域情報を確認するための手順

PDFは令和3年3月作成のため、区域指定が現在と異なる場合があります。自宅や職場周辺の最新の区域を確認したい場合は、次の手順で調べることができます。

STEP
ひろしま地図ナビを開く

広島市公式サイト内「危険な区域を確認する」ページからアクセスできます。「防災情報」タブを選び、使用許諾に同意のうえ、住所を入力します。

STEP
災害種別を選んで区域を確認する

地図が表示されたら、左側の表示切替で「土砂災害」や「洪水」など調べたい種別を選びます。住所ごとの区域該当状況を地図上で確認できます。

STEP
土砂災害ポータルひろしまも併用する

広島県が運営する「土砂災害ポータルひろしま」でも警戒区域の図を確認できます。区域の最新指定状況を確かめたい場合の参照先として使えます。

問い合わせ先と確認に使える情報源

ハザードマップの内容や区域指定に関する問い合わせは、広島市の担当窓口に連絡するのが確実です。

  • 土砂災害ハザードマップの内容:下水道局河川防災課(082-504-2377)
  • 指定緊急避難場所・避難情報:危機管理室 災害予防課(082-504-2664)
  • 最新の土砂災害警戒区域の地図確認:ひろしま地図ナビ(広島市公式)
  • 区域指定の最新状況:土砂災害ポータルひろしま(広島県公式)
  • 災害時の避難場所開設状況:広島市防災ポータル、防災情報メール

指定緊急避難場所一覧表の最新版は、広島市公式サイトからダウンロードできます(最終修正:令和7年10月30日)。PDFのハザードマップと合わせて確認しておくと、情報の食い違いを防ぎやすくなります。

今週末にできる小さな一歩から始める

地図を見ること自体は難しくないのですが、「いつかやろう」で後回しにしていると、確認のタイミングを見失いやすいです。今週末に、広島市公式サイトからPDFを開いて、自宅周辺だけでも色と凡例を照らし合わせてみるだけで十分だと思います。

わたし自身も、家族に「この近くに土砂の区域はあるの」と聞かれたとき、地図を見せながら一緒に確認した経験があります。そのとき初めて、土砂と洪水で避難場所が違うことを意識しました。地図は見慣れるほど読みやすくなるので、まず一度開いてみるのが一番の近道です。

みなさんのご家族や職場の方とも、ぜひ地図を一緒に見てみてください。区域の確認先や避難場所の名前を、日ごろから話しておくだけで、いざというときの動きが変わってきます。

情報は更新時点のものです。最新情報は公式サイトもあわせてご確認ください。

この記事を書いた人

「にしひろリンク」カズヒコ

広島市西区在住のカズヒコです。地域情報メディア『にしひろリンク』で、地域で暮らす人に役立つ情報を発信しています。

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