「どの避難場所に行けばいいのか」「土砂と洪水で対応が違う施設があると聞いたけど、どう読めばいいのか」——ハザードマップを手にしても、そこで止まる人は少なくないと思います。
にしひろリンクのエリア担当ライター、カズヒコです。西区在住で、日頃から地域の生活情報を調べています。わたしが気になるのは「いざというときどこへ行くか」より先に、「その場所が自分のケースに対応しているのか」という点です。
今回は、広島市が令和7年3月に更新した井口小学校区の土砂災害ハザードマップをもとに、掲載されている指定緊急避難場所7件の内容と、確認のしかたを整理しました。
このハザードマップで何が分かるのか
広島市が小学校区ごとに作成している土砂災害ハザードマップは、土砂災害警戒区域の範囲と、その地域の指定緊急避難場所をまとめたものです。地図面と情報・学習面の二面構成になっており、地図を見ながら自分の住所がどのエリアにあるか確認できます。
井口小学校区版は令和7年3月に更新されています。ただしハザードマップは作成時点の情報であり、土砂災害警戒区域の指定変更や避難場所の開設状況は、別途公式情報で確認する必要があります。
「避難場所」と「避難所」は別のものです
読者から聞かれることが多いのが、この二つの違いです。指定緊急避難場所は、差し迫った危険から逃れるための施設で、洪水・土砂災害などの災害種別ごとに対応施設が定められています。避難所は、自宅に戻れない人が一定期間生活する施設で、役割が異なります。
「近くの学校に行けばいい」と思っていると、その施設が今回の災害種別には指定されていないケースもあります。土砂と洪水で対応が違う施設があるのも、この仕組みのためです。
掲載されている7件の避難場所と災害対応
ハザードマップに掲載されている指定緊急避難場所は7件です。土砂・洪水それぞれへの対応状況は、施設ごとに異なります。
| 施設名 | 所在地 | 土砂災害 | 洪水 |
|---|---|---|---|
| 井口小学校 | 井口四丁目 | ○ | ○ |
| 井口児童館 | 井口四丁目(同所在地) | ○ | ○ |
| 井口公民館 | 井口二丁目 | ― | ○ |
| 井口集会所 | 井口一丁目 | ○ | ○ |
| 井口四丁目集会所 | 井口四丁目 | ○ | ○ |
| 西部埋立第一公園 | 井口五丁目 | ○ | ○ |
| 西部埋立第二公園 | 井口五丁目 | ○ | ○ |
7件のうち6件は土砂・洪水の両方に対応しています。井口公民館だけは土砂災害への対応が「―」となっており、洪水時のみ指定緊急避難場所として使えます。土砂災害が心配な状況では、別の施設を選ぶ必要があります。
同じ所在地でも別施設として掲載されている
井口小学校と井口児童館は所在地が同じ井口四丁目になっています。これは建物が隣接していても、施設として別に指定されているためです。どちらに向かうかは、実際の状況と開設情報で判断することになります。
名前が似ている井口集会所と井口四丁目集会所も、所在地は別です。地図でそれぞれの位置を確認しておくと、迷わずに済みます。
地図の凡例でどう読み取るか
ハザードマップの地図面には、土砂災害警戒区域(土砂災害が起きるおそれがある区域)と土砂災害特別警戒区域(より危険性が高い区域)が色分けで示されています。自宅の住所がどの色の範囲に入るかを見るのが、最初の確認です。
ただし地図上の境界線はあくまで区域指定の目安であり、個別の地点が「安全」か「危険」かをこの地図だけで断定することはできません。気になる点は、広島県の土砂災害ポータルや広島市の公式ページで詳細を確かめるのが確実です。

公民館が土砂災害に対応していない点は、見落としがちなので最初に確認しておくといいですよ
洪水については別マップも一緒に見たい
このハザードマップは土砂災害を主な対象として作られています。洪水時の浸水深や浸水範囲については、広島市が別途作成している洪水ハザードマップで確認するのが正確です。
両方を並べて見ると「自宅の近くでは土砂と洪水のどちらのリスクが高いか」がある程度つかめます。小学校区の境界はおおよその範囲なので、境界付近に住んでいる場合は隣接する校区のマップも見ておくと安心です。
現時点で分からないことを整理しておく
ハザードマップで確認できるのは、指定緊急避難場所の一覧と土砂災害警戒区域の範囲です。一方で、次の点はマップだけでは分かりません。
- 災害時に実際にどの施設が開設されるか
- 各施設の収容可能人数や利用条件
- 警戒区域の最新の指定状況
- 避難経路の安全性
開設される施設は、そのときの災害状況によって変わります。平時のうちに一覧を見ておいて、いざというときは広島市の公式情報をあわせて確認する、という流れが現実的です。
公式ページで確認しておきたい情報源
日頃から確認先を把握しておくと、いざというときに探す手間が減ります。
- 広島市 土砂災害ハザードマップ
-
各小学校区のPDFが公開されています。井口小学校区版は令和7年3月更新のものが掲載されています。
- 広島市 避難場所ページ
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指定緊急避難場所の一覧表と、開設状況の確認方法が掲載されています。
- 土砂災害ポータルひろしま
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広島県が運営するサイトで、土砂災害警戒区域を地図上で検索できます。
- ひろしま避難誘導アプリ
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スマートフォンで避難場所を地図確認できます。現在地からの距離も表示されます。
問い合わせ先は、広島市西区役所の地域起こし推進課または広島市の防災担当窓口です。ハザードマップに関する具体的な疑問は、直接問い合わせるのが確実です。
避難場所をスムーズに確認するための順番
迷わず使えるようにするには、手順を一度試しておくのが早いと思っています。
まず地図面で、自分がよくいる場所に近い指定緊急避難場所を探します。
井口公民館は洪水対応のみです。土砂災害が心配な場合は別の施設を選びます。
ハザードマップはあくまで事前確認用です。実際の開設状況は市の公式情報で確認します。
このステップは、一度やっておくと次に確認するときが早くなります。家族と話し合う前に、まず自分でざっと見ておく、それだけでも違います。
今週末にでも家族と確認してみてください
ハザードマップはPDFで公開されているので、スマートフォンやパソコンからすぐに開けます。井口小学校区のPDFを広島市のサイトで検索して、自分の住所の近くにある施設の名前をひとつ確認する——それだけでも、今日の一歩になります。
わたし自身も改めて確認してみましたが、公民館が土砂災害に対応していない点は正直見落としていました。一度通しで見ておくと、何かあったときの動きがぐっとイメージしやすくなります。
防災の情報は状況によって変わるので、この記事だけで判断を完結させず、広島市の公式ページや土砂災害ポータルも一度のぞいてみてください。













