横川でお好み焼きを食べようと思って、ふと気になったのがnikutamaだった。調べると「鉄板焼きとワイン」という方向性で、いわゆる広島風お好み焼きの店とは少し違うらしい。せっかくなら一度食べてから判断しようと思い、仕事帰りに寄ってみた。
地域情報メディア『にしひろリンク』でエリアを担当しているカズヒコです。広島市西区在住で、横川まわりはよく通るエリア。今回は焦がしケールの肉玉焼きを中心に、店の雰囲気や使いどころも含めてお伝えする。
「一般的なお好み焼きと何が違うのか」「県外の友人を連れて行ける店かどうか」「ワイン好きな大人の食事に向いているか」。この三つを中心に順番に書いていく。
nikutamaはどんな雰囲気の店か
横川駅北口を出て東側、鉄道の高架下にある。駅から徒歩3分ほどで、道はまっすぐ。高架下という立地なので、初めてでも比較的向かいやすい場所だと思った。
店内はL字型のカウンター席と、ロフト席があるこぢんまりとした造り。鉄板を挟んで調理が目の前で進む。照明は落ち着いていて、お好み焼き屋というよりワインバーに近い空気がある。
訪問時は他の客の多くがワインを飲んでいた。会話しながらゆっくり過ごす雰囲気で、回転の速さより滞在を楽しむ店に見えた。食べログには「お好み焼き・鉄板焼き・ワインバー」のジャンル表記がある。
焦がしケールの肉玉焼きの特徴

今回注文したのが焦がしケールの肉玉焼き(訪問時は1800円)。塩とソースのどちらかを選ぶ形で、半分ずつにすることもできた。
塩はほどよく効いた味つけで、素材の風味がよく出ていた。ソースは一般的なお好み焼きソースとは違い、にんにくの効いたタイプ。マヨネーズの仕上げは目の前で炙ってくれる。
食感はサクサクとした軽さが残っていて、ふんわりしっとりを求めていくと少し驚くかもしれない。メニューの種類は多すぎず、一品料理を合わせながら食べる構成に見えた。
天然猪と有機ケールの個性
食べログなどの店舗情報によると、使われているのは天然猪の粗挽き肉、契約農園の有機サラダケール、北海道小麦の特注低加水麺、奥出雲の卵とのこと。仕入れ状況で変わる可能性はあるが、素材の出どころを前面に出している鉄板焼きの店は、横川エリアでは印象に残る。
- 天然猪の粗挽き肉
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豚肉とは異なる野性的な風味。粗挽きのため肉感がしっかりある。
- 契約農園の有機サラダケール
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キャベツとは異なる葉野菜。焦がすことで風味が立ち、苦みは和らいで感じた。
- 北海道小麦の特注低加水麺
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水分量を抑えた麺で、焼き上がりに独自の食感が出る。一般的な蒸し麺とはかなり違う印象。
- 奥出雲の卵
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産地を明示した卵を使用しているとのこと。卵の風味も、全体の印象に関わっているように感じた。
素材の組み合わせが独自で、どれか一つを別のものに替えるとかなり印象が変わりそうな料理だった。「お好み焼きの食材」として見るより、「この料理のための素材」として組まれている印象だった。
一般的なお好み焼きとの違い
結論から言うと、広島風お好み焼きとはかなり異なる料理だと思って行ったほうがいい。キャベツではなくケール、蒸し麺とは違う食感の麺、豚肉ではなく天然猪。構成要素が一つひとつ違う。
広島風の「あの味」を求めていくと、方向性がずれる可能性がある。ソースの種類も一般的なお好み焼きソースとは違い、にんにく感のある独自のもの。オタフクソースの味に慣れた人ほど、最初は驚くかもしれない。

お好み焼きと思わずに行くと、逆にちょうどいい
「広島風お好み焼きをしっかり食べたい」という気分のときは、素直に別の店を選ぶほうが無理がない。nikutamaは鉄板で焼いた創作料理とワインを楽しむ場所として使うのが自然な店だと感じた。
価格と量の満足感について
焦がしケールの肉玉焼きは、訪問時は1800円。一品として見ると高めに感じるかもしれないが、素材の出どころを考えると納得感はある。ただ、これ一品でしっかり満腹になる量というより、他の一品料理やドリンクと合わせて楽しむものだと思っておいたほうがいい。
訪問時に確認できた他のメニューでは、熟成鶏肝ほうれん草焼き、レンコン明太焼き、広島牛挽肉ハンバーグなどがあった。価格や内容は変わる可能性があるため、目当てのメニューがある場合は予約時や来店前に確認しておくと安心だ。
一品を複数頼みながらワインと合わせていく食べ方が、この店の自然なペースに合っていた。一品だけ頼んで早めに出るよりも、時間を取ってゆっくり楽しむ使い方のほうが満足感は上がりそうだ。
待ち時間と入りやすさの体感
席数は多くないため、タイミングによっては満席になることもありそうだ。確実に入りたい日や、複数人で行く日は、事前に予約しておくほうが安心だと思う。
- ネット予約に対応している掲載媒体がある
- 混雑時は利用時間に制限が出る場合があるため、予約時に確認しておくと安心
- 営業時間・定休日は変更される可能性があるため、最新情報はInstagramなどの店舗公式情報で確認
- 車で行く場合は、店舗専用駐車場の有無と近隣コインパーキングを事前に確認
- 目当てのメニューがある場合は、当日の提供状況も確認しておくと安心
個人的に気になったのが駐車場。横川駅北口から歩いて行きやすい場所なので、電車で来るほうが動きやすいと思う。車で行く場合は、近辺のコインパーキングを先に見ておくと安心だ。
県外の友人と行く時の注意点
「広島に来たからお好み焼きを食べたい」という友人を連れてくる場合は、事前に一言添えておくと安心できる。「広島風お好み焼きとは違うケール使いの創作鉄板焼きだよ」と伝えておけば、期待値のずれが少ない。
広島風の鉄板文化を体験してほしいという目的なら、ソウルフードとしての広島風お好み焼きは別の店を選ぶほうがいい。nikutamaは広島の食を入り口にしながら、独自の方向へ進んでいる店だと感じた。
逆に、食や素材に関心のある友人、ワイン好きな友人であれば、横川という場所の意外性も含めて楽しんでもらえそうだ。「広島にこういう店があるんだ」という発見になる体験だと思う。
ワイン好きに向いている理由
店の軸は「日本のナチュラルワインと農園野菜の鉄板キッチン」という位置づけ。ドリンクメニューには日本産の自然派ワインが複数並んでいて、それを前提に料理が組まれている雰囲気がある。
天然猪や有機ケールといった個性の強い素材は、ワインと合わせることを意識して選ばれているように感じた。料理だけ食べにくるより、ドリンクと一緒に過ごすことで全体のバランスがとれる店だと思う。
ビールから始めてワインに移るような使い方も自然にできる。ただし席数が少ないため、ワイン好き同士で複数人で来るなら、予約してから行くほうが無理がない。
横川で選ぶ店としての使いどころ
横川でnikutamaを選ぶなら、「少し特別感のある夜の食事に使いたいとき」が一番しっくりくる。仕事帰りにさっと食べて帰るより、時間をかけてゆっくり過ごす日向きの店だと感じた。
食べログの「お好み焼き百名店2025」に選ばれているが、いわゆるお好み焼きを食べに行く感覚で来ると方向性がずれる。ワイン好きな大人同士の食事、素材に関心のある人との外食、横川でちょっと違う体験をしたいときに動きやすい店だと思う。
行く前にInstagramなどで最新の営業日と空き状況を確認してから、必要に応じて予約を入れると動きやすい。場所は横川駅北口から歩いて向かいやすい高架下。広島風お好み焼きとは違うものを食べたい日には、選択肢に入れておきたい店だった。













