仕事の時間が変わったり、家族それぞれの帰宅時間がずれたりすると、これまで気にならなかった玄関まわりが急に気になることがあります。平日の留守時間が長くなると、鍵や訪問者への対応、宅配便の受け取りなど、別々だった心配が重なってきます。
地域情報メディア「にしひろリンク」のエリア担当ライター、カズヒコです。わたしも広島市西区で家族と暮らしていますが、生活時間が変わると、家そのものは同じでも「今のままで使いやすいかな」と感じるところが出てきます。
今回は、家全体を大きく変えるのではなく、留守が増えたときに玄関まわりから何を確認していけばよいかを整理します。鍵、ドアホン、宅配ボックスを一度に決めるのではなく、今の暮らしで気になっていることから順番に見ていきます。

全部を一度に変えず、いま困っているところから順番に考えるなら無理がありません
留守が増えたら、まず玄関で何が気になるかを分けてみる
以前は夕方には誰かが家にいたのに、仕事や通勤の都合で家族全員が留守になる日が増えることもあります。帰宅が遅くなってから玄関の鍵を開ける日が続くと、それまで意識していなかった鍵や玄関設備が気になり始めるかもしれません。
そんなときは、「防犯が気になる」「訪問者を玄関を開ける前に確認したい」「荷物を受け取れない」と分けて考えると整理しやすくなります。同じ玄関まわりの話でも、困っていることによって確認する設備や順番は変わってきます。
週末に家の中を見回すなら、設備を買うところから始める必要はありません。今使っている鍵やドアホンがどんな状態なのか、平日に何が不便だったのかを家族で出してみるだけでも、先に考えたいことが見えやすくなります。
帰宅が遅くなったら、今使っている鍵から確認する
玄関まわりで最初に目に入るのは、やはり毎日使う鍵です。長く住んでいる家なら普段は意識せず使っていることもありますし、賃貸住宅なら入居時から同じ鍵を使い続けている場合もあり、生活時間の変化が見直すきっかけになります。
交換を考え始めた場合も、持ち家と賃貸では進め方を同じにはできません。特に賃貸なら、自分で交換を決める前に管理会社や所有者との確認が必要になることもあるため、現在の鍵を交換する場合に何を確かめるのかを分けて考えた方が動きやすくなります。
費用面が気になると補助制度も探したくなりますが、防犯を目的とした交換なのか、別の住宅改修に含まれるのかによって扱いは変わります。制度があることを前提に工事を決めず、対象や申請時期などは契約や工事の前に最新の公式情報を確認することが大切です。
家族だけで在宅する時間が増えると、訪問者への対応も変わる
自分が仕事で出ている時間に家族だけが在宅するようになると、玄関の鍵とは別に、誰が来たのかをどう確認するかも気になるところです。これまでは在宅時間が重なっていた家庭でも、生活時間がずれることで訪問者への対応の仕方が変わってきます。
今のドアホンをそのまま使うか考えるときは、まず現在どんな機能があり、家族が実際にどう使っているかを見ておくと整理しやすくなります。留守中の訪問が気になるなら、録画など必要と感じるドアホンの機能があるかも、暮らし方に合わせて考えることになります。
ドアホンについても、防犯設備として考える場合と住宅改修の一部として考える場合では、制度の目的や条件が同じとは限りません。設備を選んでから制度を探すより、対象設備や申請者の条件、工事前に必要な確認がないかを先に分けておく方が迷いにくくなります。
不在が続くと、宅配便の受け取りも玄関の問題になる
留守時間が長くなることで困るのは、防犯面だけではありません。平日の配達時間に帰れない日が続けば、これまで普通に受け取れていた荷物を受け取れず、再配達の時間と帰宅時間を合わせることが負担になる場合もあります。
そこで宅配ボックスを考える場合は、置き場所だけで決めるのではなく、その住宅に設置できるかを先に確かめる必要があります。賃貸や共同住宅では自分だけでは決めにくいこともあるため、宅配ボックスを設置する前の確認を済ませてから具体的な設備を考える方が自然です。
助成などの制度についても、いつでも利用できるとは限りません。年度によって制度の有無や対象、受付状況が変わる可能性があるので、「使える制度があれば検討する」くらいに分けておき、設置を決める前の段階で最新情報を確かめると整理しやすくなります。
玄関まわりは、一度に全部変えなくてもいい
鍵が気になり始めると、ドアホンも宅配ボックスも一緒に変えた方がよいように感じるかもしれません。ただ、困りごとの大きさは家庭によって違います。帰宅が遅いことが一番気になる家庭と、荷物の受け取りに困っている家庭では優先するものも違います。
たとえば週末に確認するなら、まず今の設備と平日の困りごとを照らし合わせ、すぐ考えたいものと後でもよいものを分けるだけでも十分です。鍵は今確認する、ドアホンは家族と話す、宅配ボックスは再配達が続くようなら考える、と分けるなら無理がありません。
家全体のリフォームとして考えると話が大きくなりますが、今回は玄関で起きている不便を一つずつ拾うイメージです。生活時間が変わったからといって、家の設備をすべて新しくする必要があるわけではなく、今の暮らしとのずれを探すことが出発点になります。
持ち家か賃貸かで、できることの順番も変わる
同じ設備を考えていても、持ち家と賃貸では確認する相手や進め方が変わることがあります。鍵だけでなく、ドアホンや宅配ボックスも建物に手を加える可能性があるため、「取り付けられそうだから」と設備だけを先に決めない方がよい場合があります。
賃貸住宅なら管理会社や所有者への確認が必要になることがありますし、共同住宅では玄関の外側や共用部分との関係も出てきます。持ち家でも、制度の利用を考えるなら工事を始める時期が関係する可能性があるため、住宅の条件と制度の条件は分けて考えます。
ここを先に整理しておけば、設備を探したあとで「この家には付けにくかった」と気づく行き違いを減らしやすくなります。週末に確認する段階では、購入する商品まで決めるより、誰に何を確認する必要があるのかを書き出すところまででも十分です。
補助や助成を考えるなら、工事や購入を決める前に確認する
鍵、ドアホン、宅配ボックスを調べていると、費用と一緒に補助金や助成金が気になることがあります。ただし、玄関まわりの設備だから同じ制度で扱われるとは限らず、防犯、住宅改修など制度の目的によって確認する内容が変わる可能性があります。
特に気をつけたいのは、以前見つけた制度が現在も同じ条件で続いているとは限らないことです。年度、対象となる世帯や住宅、対象設備、受付状況などが変わることも考えられるため、記事を読んだ時点と実際に工事する時点を分けて考える必要があります。
玄関まわりを見直す週末なら、設備を買う日ではなく「今の条件を確認する日」と考えてもよいでしょう。先に契約や工事を進めると制度の条件と合わない場合もあるため、利用を考えている制度については申請時期を含めて公式情報を確かめておきます。
- 持ち家か賃貸かを分けて、設備を変更できる条件を確認する
- 管理会社や所有者への確認が必要かを見ておく
- 制度の有無、対象設備、対象条件、受付状況を最新の公式情報で確認する
- 契約や工事の前に申請が必要な制度かを確認する
- 鍵、訪問者対応、荷物の受け取りを分けて優先するものを考える
玄関まわりは、暮らし方が変わったときに見直してみる
家を留守にする時間が増えたときは、これまで問題なく使っていた玄関でも、気になるところが変わってきます。鍵の防犯性、訪問者への対応、宅配便の受け取りは別々の話に見えますが、どれも家族の在宅時間が変わったことで表に出てくる生活上の困りごとです。
最初から大きなリフォームとして考えず、今の鍵をどうするか、訪問者をどう確認したいか、不在時の荷物で困っているかを順番に分けると整理しやすくなります。週末に玄関まわりを見ながら、いま必要なところから一つずつ確認していくくらいがちょうどよさそうです。













