防災グッズをそろえようと思っても、売り場や通販サイトを見ると種類が多くて、最初の一つが決めにくいものです。水や食料、ライトまで気になり始めると、何をどこに置くのか迷いますよね。
『にしひろリンク』のエリア担当ライター、カズヒコです。わたしは普段から西区の幹線道路を通るので、出入りしやすい場所や帰宅途中に寄れる場所をつい気にします。防災用品も、持てるか、家で取り出せるかを先に見ています。
広島市西区の災害リスクを公式のハザードマップで確かめながら、非常持ち出し袋と自宅の備蓄を分けて見ていきます。買った後の保管場所や期限まで、無理なく続けられる形を考えてみましょう。
広島市西区で想定したい災害
西区では地震に加え、大雨による洪水や土砂災害、沿岸部では津波も確認しておきたい災害です。太田川に関わる洪水ハザードマップは、大芝、観音、己斐、古田、草津などを対象に公開されています。
同じ西区でも、川に近いか、斜面の近くか、海側かで見ておく地図が違います。まず自宅と職場、子どもの通学先の周辺を地図上で探すところから。地域名だけで一括りにしないことが大切です。
防災用品の前に自宅周辺を見る
先に確認しておきたいのは、防災グッズの数よりも自宅周辺で起こり得ることです。広島市のハザードマップでは、洪水、土砂災害、津波などを住所ごとに確かめられます。地図の更新もあり得るため、最新の公式情報を見る前提にしましょう。[7][8]
わたしも地図を開いたとき、よく通る道でも大雨のときに通りやすいとは限らないと気づきました。車で動くことを前提にしすぎず、徒歩で出る場合の道も見ておく。このひと手間で、袋に入れる物の優先順位が見えてきます。

地図を見てから買い足すと迷いにくいですよ
持ち出す物と自宅に置く物を分ける
非常持ち出し袋は、避難所などへ移るときに持って出る物です。一方で家庭内備蓄は、自宅や自宅の近くで過ごす時間を見込んで置く物。役割が違うので、同じ内容を二つの袋に詰め込む必要はありません。
広島市は非常持ち出し品と家庭内備蓄を分けて案内しています。持ち出し袋に重い飲料水を入れすぎると、いざというときに運べなくなることもあります。持って出る物と家で使う物を分けるのが出発点です。
- 非常持ち出し袋
-
避難先で当面使う物を、持ち運べる重さに収めます。
- 家庭内備蓄
-
自宅で過ごす時間を見込み、飲食物や衛生用品を保管します。
水と食料は普段の暮らしから備える
水や食料は、家族の人数だけで機械的に決めるより、普段食べる物と必要な配慮から考えるほうが続きます。乳幼児、高齢の家族、食事に制限がある人がいる家庭では、同じ中身では足りないことがあります。
広島市は家庭内備蓄として最低3日分、できれば1週間分の食料や水などを案内しています。ただし、住まいの状況や家族構成で置ける量は違います。普段使う食品を買い足しながら回す方法なら、無理がありません。
- 飲料水と普段飲む飲み物
- 加熱せず食べられる食品
- 家族に必要な常備薬や衛生用品
- 食べた分を補充するための買い物メモ
停電と断水で困りやすい物を選ぶ
停電では明かりだけでなく、スマートフォンの充電、冷蔵庫、情報の取り方にも影響が出ます。断水なら、飲む水とは別に手洗い、トイレ、清潔を保つための物が気になります。暮らしが止まる場面を一度想像しておくと選びやすいです。
大雨では、浸水が長引いたり外との行き来が難しくなったりする場合もあります。広島市も、浸水想定より上の階で過ごす際には、物資や最低限の照明を備える必要性に触れています。
| 起こりやすい困りごと | 見ておきたい物 |
|---|---|
| 暗くて動きにくい | 懐中電灯、予備電池、足元を照らす灯り |
| 充電ができない | 充電器、充電ケーブル、電源の確認 |
| 水が使いにくい | 飲料水、携帯トイレ、清拭用品 |
住まいに合わせて備蓄の場所を決める
備蓄は一か所に積み上げるより、使う場面を思いながら分けて置くと取り出しやすくなります。玄関近くには持ち出す袋、台所には食品、寝室には灯りという置き方もあります。置き場所まで決めて、初めて役に立つ備えです。
わたしの家でも、夕方に家族が帰ってから一気に確認しようとすると、話が進みませんでした。食料棚を開ける人、ライトを探す人と分けたら、短い時間でも見直せたものです。帰宅後に無理なく触れる場所のほうが続くと感じています。
持ち運べる重さで非常袋を見直す
よくある失敗が、心配な物を全部入れて非常持ち出し袋が重くなりすぎることです。玄関から車までなら持てても、階段や雨のなかで持てるかは別の話になります。袋を持ち上げて、少し歩いてみることも必要です。
迷いやすいのが、水をどこまで袋に入れるかです。わたしなら持ち出す袋には当面分を置き、残りは家庭内備蓄に回します。自分で持てる重さか実際に確かめると、詰め込みすぎに気づきやすいものです。
靴を履いた状態で持てるかを確かめ、重い物は家庭内備蓄へ移します。
食品と電池の期限を見直す時期
買ったまま中身を見ないことも、防災用品では起こりやすい失敗です。食品や飲料水には期限があり、電池や充電器も保管状態によって使いにくくなることがあります。袋の奥で眠らせないための見直しが必要になります。
誕生日や年末など、家族で思い出しやすい時期を決めると続けやすいです。わたしは買い物の帰りに補充できる物をメモしておくほうが合っています。期限が近い食品を普段の食事で使い、空いた分を補う流れです。
避難所と公式情報を最新で確かめる
西区の避難所は、地震、洪水、高潮、土砂災害など災害の種類や状況により開設先が異なります。普段から近い施設だけを覚えるより、自宅の小学校区と災害種別を公式情報で見ておくほうが安心につながります。
避難する必要があるか、その時にどこへ向かうかは、個別の災害状況と行政の情報に従う話です。この記事だけで決める内容ではありません。気象情報、避難情報、広島市の防災情報を、その都度確認する前提で考えましょう。
防災グッズだけに頼らない備え
防災グッズは大切ですが、それだけで安全が約束されるものではありません。家具の固定、家族との連絡方法、避難先までの道の確認も、暮らしの備えに含まれます。袋の中身を見る日を、家の話をする日にもできると良さそうです。
今週末、まずは非常持ち出し袋を玄関に出して、家族の人数分ではなく自分が持つ袋を一つだけ持ち上げてみてください。重さや中身が分かるだけで、次に買う物や移す物が少し見えてきます。
わたしは、全部を一晩で終わらせようとしないほうが長く続く気がしています。袋を持ったまま玄関から数歩歩けたら、それだけでも立派な見直しです。みなさんの家で、防災の話を始めやすい時間になったらうれしいです。













